
極上の知的エンターテイメント
約100年前、ギリシアで海綿獲りによって発見された沈没船から発見された謎の発見品。これををめぐる知的ドラマ。
文字盤の解読、二度にわたる世界大戦、科学技術の進歩による解明、多く分野にわたる学者たちの格闘・・・そこからはわれわれの常識を超越した、古代のハイテク機器であったことが示される。
訳もおみごとで、ハラハラドキドキ、時を忘れてページをくってしまう。
この本は多くのことを教えてくれる。単に歴史というのは一直線に進化するのではないということ。また、失われた過去のことであっても、探究心や好奇心にもとづき、汗を流して格闘すれば少なくとも相当程度までは明らかにできるこということ。もちろん、まだわからないことも多いが、テクノロジーやアラビア語文献の研究の進歩次第ではまだ発見があるかもしれないという。本当に楽しみである。
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